まさか今年S耐に出れるとは

スーパー耐久第2戦富士24時間レースに参加してきました。2度のスーパー耐久公式練習でも乗った37号車、TEAMNOPROからの参加です。
元々はロードスターの整備をするために通い始めたノプロ。まさかノプロからレース参戦をする日が来るとは思ってもいませんでした。ただロードスターでサーキット走ることが好きだった人生から、去年パーティレースに出場したことで、野上社長から目をつけてもらい、連絡をもらいました。
そもそもノプロに通うまでスーパー耐久なんて知らなかったし、もちろん自分がこの舞台に立てるなんて思ってもなかった。でも一度足を踏み入れてしまうと抜け出せない沼だなぁ〜とレース沼を実感した今回のスーパー耐久でした。
富士24hは金曜日に予選、土曜日15時にレーススタートをして翌日15時にチェッカーとなる。普通は土日に予選決勝が行われるので、人生初めての国際レースにしてちょっと変則的なレースウィークを迎えました。
DEデミオが24時間走り切れるか問題

予選が行われた金曜日。僕はCドライバー登録だったので予選結果は全く関係なし。それに24時間戦う上で予選は割とどうでもいい。なので金曜日は気楽にサクッと予選走行をしてきました。
が、Aドライバー、Bドライバーが走行を終えると雨が降ってきた! スーパー耐久初予選が雨…雨男かな?(笑)思えばパーティレース第1戦も雨だったんだよな。
とりあえずスリックタイヤでコースイン。でもワイパーが必要なくらい降ってきて、これはスリックではキツかった。アウトラップはまだ良かったけど、計測ラップはかなりトリッキー。コカコーラで盛大にオーバーを出して死亡。もう次ラップは雨では走れないくらいの雨量になったのでピットイン。そのままCドライバー予選は終了。ここで無理して走ってクルマ壊しても仕方ないので。
37号車はハブが弱い関係で24時間完走は厳しいだろうという話。しかしDドライバーの窪田さんは24時間走らせる気マンマン! とにかく決勝は縁石を使うことなく、そしてフロントに荷重を乗せないようにドライブを心がけました。
ぶっちゃけ24時間走れないことは覚悟していたので、窪田さんの発言にはビックリしました。でも「誰かしらトラブルが24hは起きるからトコトコ走り続けられれば最下位は免れるぞ!」と。なるほどなぁと勉強。
そしてスタート明日のスタートドライバーは僕が務めることに。スーパー耐久初にしてスタートドライバー。これは割と誇れる。
緊張ができない、、、
迎えた土曜日。まずはピットウォークでファンの方々と交流。正直僕なんかがイスに座っていても誰も見に来ないだろう〜と思ってましたが、ノプロファンはめっちゃ多かった。想像より多くの人が訪れてくれて、コロナ対策で交流とまではいかないけどひたすら手を振り、向けてくれたカメラに向かって手を振りまくりました。

ノプロのメイン機の17号車に乗る吉岡さんはステッカー?名刺?を「ご自由にお取りください」って置いておいて、これを持っていく人がたくさんだったのが印象的。特に子ども連れの人が取っていってこのファンサービスはマネしたいなぁと思えました。子ども可愛いからね〜
ピットウォークが終わるといよいよ決勝スタート。と見せかけてグリットウォークが1時間くらいまだあるのです。自分のグリッドにクルマを持っていってファンと交流。このタイミングで僕はスーパー耐久にドライバーとして出ている知り合いに挨拶。去年パーティレースのNDシリーズに出ていた南澤さんと石井さんとパシャリ。なんか僕の周りスーパー耐久ドライバーたくさんいるんですよね(笑)

グリッドウォーク後いよいよレーススタート。スーパー耐久はローリングスタートで、ローリングスタート自体は去年のパーティレース最終戦とカート時代に経験済みだったので、特に不安はなかった。それのせいかスーパー耐久初にも関わらず緊張することなくレーススタートを迎えることが出来ました。でも緊張ができないとミスする可能性あるから、頑張って緊張しよう〜って必死に「ミスしたらダメだよ?」って自分に言い聞かせました。まあ結果的に緊張できませんでしたが…

37号車のAドライバーは達也さん、Bドライバーは加藤さん。達也さんは17号車、55号車のメカニックがあるし、加藤さんは17号車のデータエンジニアなので、あまり走る余裕はなし。なので僕と窪田さんで20時間、つまり1人10時間乗車の作戦。ということで、レーススタートから早速3時間乗車。レーススタートは問題なくクリア。そこから順調に周回を重ねて1時間半が経過した時点で、給油ピットイン。ドライバーチェンジすることなくもう1時間半。3時間もコース上にいたことなかったし、マイカーは2周に1回のクーリングを挟むから、ずーっとレーシングスピードとというは初体験。
1500ccとは言えどスリックタイヤなのでコーナリングフォースは意外とある。3時間走るとちゃんと首が疲れました(笑)ハンドルは軽いし体はもちろんしっかりホールドされてるから腕と体は問題ないけど、首が疲れる疲れる。特にラスト30分は「わーキツイ〜笑」って言いながら走ってました。自分が運転してると3時間はほんとにあっという間で、3時間の走行完了後ピットインして加藤さんにチェンジ。無傷で3時間走り終えました。しかも縁石を1度も乗らずに。
ノプロ17号車はクラス優勝!
その後は色々接触やら色々あり、最終的にはホームストレートで37号車は大クラッシュ。その時乗っていた達也さんは大事に至らず。サーキットを走る以上いつこういうことが起きてもおかしくないし、さっきまで会話をしてた人が居なくなってしまう可能性もあるんだと再認識。本当に達也さんになにもなくてよかった。
ということで、ここで僕のスーパー耐久はお終い。そして何よりノプロのメイン機17号車はST-5クラス優勝! これまでパーティレースしか経験したことなった僕とすれば、タイヤ交換してくれる人がいて、ベルトつけてくれる人が居て、給油してくれる人がいて、ドリンクを渡してくれる人がいる環境は本当に居心地がよかった。初めて運転だけに集中できる環境下でレースできたことを幸せに思います。
チームノプロスタッフの皆さん、何よりこの機会をくれた野上社長に感謝です。もっと速く、もっと強く、もっと頭よく、いつの日かチームノプロに恩返しをできるように頑張っていきます。

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