【検証】日光アタックラインは何秒稼げる?

アタックラインの決め手は1周で決められるのかどうか

 そもそもアタックラインとは?

通常ライン
アタックライン

 最終コーナーを通常よりアウトから侵入することでRが大きく描けるので次のストレートエンドが伸びる。これによって計測前のラップは捨てることになるが、計測ラップはある程度のタイムアップが望める。特にホームストレートが長いコースではアドバンテージが大きいが果たしてストレートの短い日光ではどれくらいアドバンテージがあるのだろうか。

 まずアタックラインと通常ラインでの速度差から。ホームストレート上のトップスピードで比較するとブレーキングポイントに大きく影響するのでコントロールライン上の速度で比較。

コントロールライン速度比較

 たまたま上手くいったラップ同士での比較を避けるためそれぞれ3回実施。見ての通り効果はアリ。というか当たり前の結果。重要なのはアタックラインをしたことで何秒稼げたのか。

 ブレーキングポイントの違いによる差をなくすためどちらかがブレーキング開始したところでのタイム差を検証。概ね0.03~0.04秒稼げた模様で一例として上記画像の比較では0.034秒アタックラインの方が速い。これをどう捉えるは人それぞれだと思う。少なからずタイムが稼げることは事実。

 ここまで聞くと「どーせ稼げるならやるべき」と思うが感じたデメリットは2つ。

 1つ目にアタックラインを使ったラップに決められるか。多くの人が1周で決めることの難しさを知っているはず。2周も3周も連続周回することで人間のリズムは出来上がりラップタイムも徐々に上がっていき、3周目にベストタイム! なんて経験をしたことある人は多いはず。なのでアタックラインを利用したラップで1周を綺麗にまとめることは至難の業である。さらにアタックラインを使用したラップのストレートエンドが伸びる=1コーナーのブレーキングポイントはいつも通りでは遅い。いつもよりワンテンポ速く踏まないといけないけれど、たかがワンテンポされどワンテンポ。結局ストレートエンドで稼いだ分をブレーキングで台無しにするというあるある話。このブレーキングが上手くいく自信がないのであれば、通常ラインを選ぶべき。

 2つ目はレコードラインより外側を走るため、タイヤカスを拾うこと。これはかなり大きいデメリットで、タイヤカスを拾うとそれが取れるまではグリップが復活しない。タイヤカスが取れにくいタイヤ銘柄だったりするとアタックラインを使用後ずーっとグリップが復活することはなく、その後の走行全てを無駄にするケースも。まあ結局クーリングでレコード外を走るのでその時に拾うと言われればそれまでだが、アタックラインは特にコーナーの外側を走るのでタイヤカスの量は尋常じゃないため付く量も半端なく多い。

 今回は日光であったからあまり影響は少なかったと思うが、国際コースや筑波2000であればより顕著に出るはず。もしくはよりハイパワー車であればこれもまた顕著なはず。走るステージや自分の車に合わせて試してみるのがおすすめです。1周でまとめる実力がつけばアタックラインの効果は絶大です。

 

 

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